愛知登文会による滋賀県の保存活用事例視察

愛知県国登録有形文化財建築物所有者の会(愛知登文会)による保存活用事例視察として、2022年11月30日、15名の方々が文化財の視察のため、滋賀県を訪問されました。訪問先は、東近江市五箇荘山本町の登録文化財小泉家住宅、五箇荘金堂町の重伝建地区の塚本家住宅、愛荘町愛知川の登録文化財の日本料理店「竹平楼」、そして、彦根市犬方町の登録文化財若林家住宅です。

小泉家住宅は何十年も空き家だったため、所有者自ら庭木の伐採、屋根の修理など、再生には相当なご苦労があったそうです。現在は、小泉グループの研修、新しい照明器具の研究開発、展示会や茶道教室など、一般公開はされていませんが、様々な活動に活用されています。伝統的な日本建築に、最新の照明器具がとても美しく調和し、伝統と革新の実践の場となっています。
塚本家住宅は現在、住まいとしては利用されていません。こちらも一般公開はされていませんが、五個荘金堂地区で開催されるイベントへの参加や、ツカキグループの研修、海外からの客人をおもてなしする場所としてなど、様々な活動に活用されています。
日本料理店「竹平楼」は、江戸時代後期に愛知川宿に創業した旅籠です。明治11年(1878)の天皇巡幸の際に建てられた御在所とお屋敷が共に登録文化財として登録されており、現在は日本料理店として商売を続けられています。

愛知登文会メンバーと、滋賀登文会発起人メンバー(※滋賀登文会は2023年7月設立)で文化財の活用に関するとても有意義な情報交換ができた一日でした。

  • 【写真】小泉家住宅

  • 【写真】塚本家住宅

  • 【写真】日本料理店「竹平楼」

  • 【写真】若林家住宅